当ページでは、結婚相談所を開業するにはどうすればいいのかといったことを軸にまとめています。具体的には開業に当たってどのぐらいの費用が掛かるのか、どのぐらいの年収を見込めるのかといったことについて解説しています。これから開業をしたいと考えている方の参考になれば幸いです。
結婚相談所を開業するには-基本情報
費用(初期費用)
項目 | 費用 |
---|---|
加盟金 | 100万円~ |
オフィス初期費用 | 100,000円~ |
ホームページ制作 | 0円~ |
名刺作成 | 5,000円~ |
チラシ作成 | 10,000円~ |
結婚相談所連盟に加盟するのであれば加盟金が必要です。加盟金は100万円~です。オフィスについてはどのような形態を利用するかによって大きく異なります。レンタルオフィスやバーチャルオフィスなら費用を抑えることが可能です。まずは、レンタルオフィスやバーチャルオフィスから初めてビジネスが軌道に乗ったら賃貸物件に移るというのも一つの方法です。
その他、ホームページ制作、名刺作成、チラシ作成など営業に必要なものの準備を行わなければいけません。ただし、加盟金やオフィス費用に比べるとそれほど大きな金額が掛かるわけではありません。
期間
開業までに掛かる期間は1ヶ月から3ヶ月を見ておくと良いですね。最も時間が掛かることとしてはオフィスを借りる場合の契約でしょう。オフィス環境を作るなら数ヶ月単位で見る必要があります。一方、レンタルオフィスやバーチャルオフィスで始めるのであれば1ヶ月程度で始められます。
結婚相談所連盟に加盟するのであれば説明会に参加したり、事前に打ち合わせをしたりする時間が必要です。それでも加盟金を支払って契約が完了すればすぐに結婚相談所を始められます。結婚相談所連盟の加盟に掛かる時間は1ヶ月~程度です。
年商と年収
個人事業主として考えるなら年商のラインは200万円~500万円程度です。1人当たり15万円の収入で毎月平均して2人の方が入会すると年商は360万円になります。経費が毎月5万円(システム使用料1.5万円+家賃1.0万円+打ち合わせ代2.5万円)なら年収は300万円です。
このぐらいであれば十分見込める水準です。ホームページ集客やポスティングに力を入れてうまく回ればもっと増やすこともできるでしょう。副業として行うなら100万円以下ということもあると思います。法人として従業員を増やしていけば青天井となります。
結婚相談所を開業するには-開業までの流れ
業界及びエリアの相談所を調査する
開業を考え始めたらまずは業界のことやエリアの相談所について調査するのが良いですね。結婚相談所の業界は成長性のある業界なのか、ビジネスモデルはどのようになっているのかについて調べてみましょう。現状では成長性の高い業界だと思います。もちろん今後どう動くかは誰にもわからないのであなたなりに考えてみるのが良いですね。
また、開業を考えているエリアですでに開業している相談所についても調査するのもおすすめです。どのようなターゲット層なのか、費用はどのぐらいなのか、どのぐらいの規模の結婚相談所が多いのかなどを調べてましょう。参入余地があるのかも考えなければいけません。例えば、人口が多くないエリアにも関わらずすでに多くの結婚相談所があるのであれば他のエリアでの開業を検討してみましょう。
結婚相談所連盟の説明会に参加する
開業することがある程度固まってくれば結婚相談所連盟の説明会に参加してみましょう。多くの結婚相談所がいずれかの結婚相談所連盟に加盟しています。もちろん加盟しなくても始められますが、会員数を増やすハードルが高くスタートで大きな差が付いてしまうことになります。
いくつかの結婚相談所連盟の説明会に参加すれば業界のことについてもっと深く知ることができるでしょう。また、個別相談を行うことができるので、より具体的にプランを立てられると思います。わからないことがあればどんどん相談することをおすすめします。
事業計画書を作成する
調査が完了したら事業計画書の作成を行いましょう。まずは開業するエリア、ターゲット層(高年収の男性・女性など)などを決めます。そして売上などをもっと具体的に掘り下げていきましょう。毎月どのぐらいの入会者数を見込んでいるのか、集客にどのぐらいの費用を掛けるのか、人件費や固定費はどのぐらい掛かるのかといったことを資料にまとめていきます。
実際に事業計画書を作成することで道筋が見えやすくなると思います。また、マクロの視点で景気が悪くなった場合のケースも想定しておくと良いでしょう。万が一の事態が起きてしまっても対応しやすくなるからです。
ホームページ制作や名刺作成などの準備をする
開業を決めたら結婚相談所の開業に向けて本格的に準備を行います。結婚相談所の開業日をある程度決めてそのこから逆算して進めていくとスムーズです。ホームページ制作、名刺やチラシの作成、営業資料の作成などすぐに開業ができる段階まで持っていきましょう。オフィスの契約など時間が掛かってしまうものについては余裕を持って行うことが大切です。
結婚相談所を開業する
ついに結婚相談所の開業です。予定通りにいかないことの方が多いという認識で考えておくと想定外のことが起きても対応しやすくなると思います。開業がゴールではありませんので、営業を続けるなど積極的に動くことが重要です。
おすすめの結婚相談所連盟を比較
日本結婚相談所連盟(IBJ)
加盟金 | 登録会員数 | 加盟相談所数 |
---|---|---|
150万円 | 64,216名 | 2,399社 |
日本ブライダル連盟(BIU)
加盟金 | 登録会員数 | 加盟相談所数 |
---|---|---|
73万円 | 50,650名 | 1,612社 |
良縁ネット(Rnet)
加盟金 | 登録会員数 | 加盟相談所数 |
---|---|---|
50万円 | 38,000人 | 800社 |
当ページでは、結婚相談所の連盟ネットワークについて解説しています。結婚相談所について調べていると「日本結婚相談 …
結婚相談所開業後の集客方法
どのように集客をすればいいのかをまとめています。集客に力を入れない限りお客さんが来るというほど甘いものではありません。試行錯誤を繰り返しながら集客を行っていきましょう。
チラシ
チラシのポスティングは結婚相談所の集客方法として一般的です。地域密着型のビジネスモデルとなっていますので、積極的に活用するべきでしょう。時間を見つけて近くのマンション・自宅にポスティングをしたり、居酒屋・美容室などのお店に依頼してチラシを置いてもらうのも良いですね。すぐには効果が出るものではありませんが、コツコツと行っていけば必ず成果に繋がると思います。
紹介
友人や知人からの紹介も集客の手段の一つです。特に開業して間もない時期はなかなか集客ができませんので、紹介で会員数を増やすのが必須だと言えるかもしれません。実際に会員の方がいると業務の流れを体験することができるからです。また、紹介から紹介へと繋がっていく可能性もあります。
ホームページ
ホームページを作成するのも一般的です。それほどホームページに力を入れている結婚相談所が多くないので、お役立ちコンテンツを増やしていくことで集客に繋げられると思います。ただし、デザインにお金を掛けすぎない方が良いでしょう。デザイン<コンテンツです。デザインをいくらキレイにしてもコンテンツがなければ集客に繋がることはありません。心を込めた記事を書き続けましょう。
広告出稿
今は色々な広告を出すことができます。Facebook、Instagram、Twitterなどのディスプレイ広告やGoogleやYahoo!などリスティング広告などがあります。これらを活用すれば結婚相談所に興味を持っている潜在顧客に自社のサービスをアピールすることができます。広告効果について数値ではっきりとわかるため、改善も行いやすいです。WEBマーケティングに自信がある方は挑戦してみても良いでしょう。
結婚相談所の開業での失敗事例
ある程度結婚相談所を開業して失敗するパターンというものがあります。事前に失敗事例をチェックしておけば、開業後リスクを減らすことができるでしょう。
結婚相談所連盟のサポートを期待しすぎる
結婚相談所連盟に加盟すると一定のサポートを受けられます。また、結婚相談所連盟の担当者も集客のプロというわけではなく連盟に在籍している従業員です。経営のプロではありませんので、その点も理解しておく必要があります。ただし、あれもこれも手伝ってもらえるわけではなく肝心なところはすべて自分自身で行われなければいけません。
事業計画の段階で売上を楽観視しすぎている
楽観的な売上に基づいて動いてしまうとそのとおりにいかなかった場合に経営が成り立たなくなってしまうリスクが上がります。特に集客や固定費にお金を掛けすぎてしまうと売上が上がらなかった場合に厳しくなります。売上を想定する際には一般的に見込める売上だけではなく、悪い場合についても考えておくと万全です。
初期費用や固定費にお金を掛けすぎる
結婚相談所開業のメリットは小さく始められることです。そのメリットを享受するべきです。初期費用や固定費にお金を掛けすぎてしまうと毎月赤字になってしまい倒産のリスクは増えてしまいます。特にオフィス費用は抑えた方が良いですね。固定費がかさんでしまうので考えて投資する必要があります。バーチャルオフィスで始めて打ち合わせはカフェやホテルのラウンジを活用するのもおすすめです。
結婚相談所開業に関するよくある質問
- 結婚相談所の開業で助成金をもらうことはできるの?
- 助成金をもらうことは可能です。例えば、中小企業庁の小規模事業者持続化補助金(上限50万円)や経済産業省の地域創造的起業補助金(上限200万円)などがあります。その他各地方自治体が提供する補助金や助成金もあります。ただし、助成金をもらうハードルは高く条件が良ければ良いほど競争率も高くなります。場合によっては助成金をもらうための資料作成などに時間を費やすよりもビジネスに時間を掛ける方が良いかもしれません。
- 結婚相談所の開業に当たって資格は必要なの?
- 結婚相談所の開業に必要な資格はありません。どなたでも始められるのが特徴のビジネスとなっています。法人でも個人でも加盟することができます。結婚相談所連盟に加盟する場合も特別な条件が付されることはありませんが、一定の審査が行われます。副業として始められたり、子育てをしながら始められたりと様々です。